前回は、私たちが生きていくには欠かすことのできない神経である
『自律神経』とは何か?
ということについてお伝えしました。
このなかで『自律神経』は「交感神経」と「副交感神経」の2種類に分けられることについてお伝えしていますが、この2つの神経がしっかり働くことによって、私やあなたの「心と体」を健康にしていてくれます。
そう考えると、この2つの神経のバランスを保つことは心身の健康を維持するためにとっても重要であることが言えますね(^^♪
そこで、今回は
『交感神経』と『副交感神経』がどういうときに働くのか?
についてお伝えしていきます。
交感神経が働くとき
『交感神経』は簡単に言うと、「緊張の神経」。
では、どういうときに働くのでしょうか?
それは
「労働・闘争・興奮・緊張感・恐怖感・危機感・・・」
など、人間か活動しているときに働いてくれています。
別の言い方をすれば「活動の神経」と言えますね。
一般的に働く時間帯ですが、太陽が昇るとともに少しずつ活発になり昼間がピーク。
そして夕方から夜にかけて段々と働かなくなってきます。
朝起きて働き、夜になったら眠る。
起きている間は、主に『交感神経』が働いてくれています。
ですので、交感神経は心身を動かすのに適した体にしてくれるのです。
つまり・・・
心身ともに活動しやすくしてくれる働きをしてくれるのが『交感神経』。
例えば心身を動かすには脳や筋肉が働きますが、脳も筋肉も、働くためには「酸素」や「糖分」か必要になってきます。
酸素や糖分は血液が運んでくるので血液を運べるように血圧を上げたり、心臓の動きを早くしたりします。
この「血圧を上げる」「心臓の動きを早くする」といった活動をしてくれるのが交感神経となります。
そして、夜になって眠くなり始めるのは交感神経が働かなり、そのために血圧も下がってきて、心臓の鼓動も遅くなってきます。
ですので心臓がドキドキしてしまう方は、交感神経の急な緊張で起こることが多いのです。
他にも驚いたり、恐怖を感じたり、身に危険を感じると時間に関係なく交感神経が働くようになるのです。
ところで、お気づきでしょうか?
『交感神経』は活動の神経なのですが・・・
「ストレスが多いと、実によく働く」
実は、そのことが現代では逆に災いになってしまうんですね・・・。
そのことについては自律神経の話をからめながら、少しずつお伝えしていこうと思います。
副交感神経が働くとき
『副交感神経』は簡単に言うと「リラックスの神経」。
どのような場合に働くのかと言うと・・・
「休む・寝る・くつろぐ・内臓が動いているとき・安心感・・・」
そして、副交感神経の主な仕事は「体を修復すること」です。
体は見た目では働いていないように見えて、体の中は常に働き続けています。
働き続けると、当然調子が悪いところがでてきますよね?
そのため、調子が悪いところは修復しなければいけません。その修復作業をしてくれているのが副交感神経なのです。
実は、副交感神経が働いるときにしか体の大きな修復はできないのです。
病気になったら寝るのが1番!
というのは、こういう理由からなんですね。
小人と靴屋
「小人と靴屋」という童話をしりませんか?
靴造りをしているご主人様が眠ると小人達がどこからか出てきて、ご主人様の靴造りの仕事のやり残しを、せっせ、せっせとやっておいてくれる小人達がいましたよね?
体の中にもこの小人達がいて、あなたの体をあなたが寝ている間に修理してくれているのです。
その小人の隊長が『副交感神経』だとイメージしてくれればいいと思います。
眠ると働くのが副交感神経(小人)。
逆を言うと、眠らないと小人も副交感神経も大きな働きをしてくれない頑固なヤツ!!(笑)
でも、この頑固者のおかげであなたは体を健康にたもつことが出来るので感謝しましょう(^^)v
『交感神経』と『副交感神経』。
この2つはまったく正反対の働きをしますが、私達人間の体にとってこの2つの神経がバランス良く働いてくれているおかげで心身ともに元気で充実した生活が送ることが出来るのです。
次回は『副交感神経』について、さらに詳しくお伝えしていこうと思いす。