前回は、
『ストレス』がかかることよって、自律神経(交感神経・副交感神経)にどのような影響がでるか?
についてお伝えしました。
※『自律神経の乱れ』=「交感神経」と「副交感神経」のバランスの乱れ
人はストレスがかかると、「交感神経」が働きます。
適度なストレスは必要ですが、過剰にストレスがかかり過ぎると常に交感神経が働きつづけるので、休む暇がありません。
当然、体は疲れてきってしまいます!(;´Д`)
そのような状態が続くと「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れてしまい、体に何かしらの不調が起きてしまう可能性があります。
これが、いわゆる『自律神経失調症』と言われて言われているものです。
自律神経は、内臓だけでなく目や耳にも深く関わり影響を及ぼす神経です。
今回は、
『自律神経が乱れることによっておこる可能性がある体の不調』
について書いていきますね。
目次
自律神経が乱れることで起きる可能性がある身体症状
めまい
めまいは、大きくわけて
●”ぐるぐる”回るめまい
●”フワフワ”するめまい
があります。
両方とも自律神経の乱れや「自律神経失調症」などで起こります。
「めまい」は体の平衡感覚に問題がおこる症状で、その体の平衡感覚をコントロールしているのは耳の中の奥深くにある「三半規管」というカタツムリのような形をした神経です。
イメージをするとこんな感じ。
交感神経が過剰に働く、つまり「ストレス」がかかり過ぎると血管が細くなった状態が続き三半規管に血行不良が起こりはじめます。
そして神経も血液が運んでくる酸素が必要なので、血行不良が起こると神経が誤作動を起こしてしまうのです。
これが「”フワフワ”するめまい」の原因となるのです。
また、三半規管の中にはリンパ液が溜まっているのですが、交感神経が過剰に働くことでこのリンパ液が増えてしまいます。
その結果として「”ぐるぐる”するめまい」が発生します。
これを耳鼻科で検査した場合「メニエール病」と診断されることもありますね。
耳鳴り
耳鳴りは耳の中にある「蝸牛(かぎゅう)」と言われる神経器官の血行不良が原因。
さきほどの「めまい」と同じで、交感神経が過剰に働くことにより聴覚をコントロールしている神経が血行不良になり、神経が誤作動を起こしてしまいます。
そのため何も音がしていないのに、まるで音がしているように感じてしまうのです。
不眠
不眠は大きく分けて4種類あります
●入眠困難・・・なかなか眠れない
●中途覚醒・・・途中で起きてしまう
●熟眠障害・・・すっきり寝た気がしない
●早朝覚醒・・・朝早く目覚めてしまう
どの不眠でも交感神経が過剰に働いたために起こります。
交感神経が過剰に働くことで副交感神経が働かなくなり、ぐっすりと深く長く眠れないないんですね。
これはどうしてかというと、交感神経が働くと『副腎』と呼ばれる臓器から「アドレナリン」という興奮させるホルモンが出ます。
このアドレナリンが眠りを大きく妨げてしまうからなのです。
動悸
交感神経が過剰に働くと、ドキドキするようなことが起こることは前回の記事でお伝えしました。
体が動いているときにドキドキするのならいいのですが、交感神経が過剰に働きすぎると寝ていても心臓がドキドキするようなことが起こります。
息苦しさ
交感神経が過剰に働くと「筋肉が硬く緊張」します。
呼吸は横隔膜や肋骨付近の筋肉を肺で膨らまして行うのですが、筋肉が硬く緊張しているとその硬い筋肉が邪魔をして肺を膨らませないように押さえ込んでしまいます。
交感神経が過剰に働くと呼吸かしにくくなるのはそのせいなのです。
これは、交感神経が心臓を無意識に早く動かしているからなのです。
胃腸障害
ストレスがあると、交感神経が過剰に働くとお伝えしましたが、
「ストレス=生命の危機」
と体は捉えているので、血液のほとんどは筋肉や脳に行き渡ります。
なぜかと言うと、筋肉や脳に血液が行かないと体が動かせませんよね?
そうすると、前回の記事で話したシマウマはライオンに食べられしまいます。
まずは、
命が優先!!
とういのが生き物の本能なので、交感神経が優先的に働くのは決まり事です。
ここで、胃腸は副交感神経が働くときに動くことを考えみてください。
逆を言うと、交感神経が働いいるときは、胃腸は働かない。
つまり交感神経が働いていときには血液は胃腸にほとんど行かなくなってしまいます。
すると胃腸は働けないし、悪いところも修復できなくなってしまいますよね。
特に自律神経が乱れているような「自律神経失調症」の方の胃腸障害は
『胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・大腸炎』
が多くみられます。
不安・いらいら・あせり
交感神経が過剰に働くと「副腎」という臓器から「アドレナリン」という興奮させるものがたくさん出てくるのは先ほど書きましたが、このアドレナリンがたくさん出過ぎると不安やイライラ、あせりを感じるようになります。
不調症状を起こす原因の共通点
さて、いかがでしょうか?
もちろん、今回お伝えした症状以外にも自律神経が乱れると体に起きる可能性がある症状はもっとたくさんあります。
しかし、ある共通点があったことは気づいたでしょうか?
そう、すべて
「交感神経が過剰に働いている」
ということですね。
これは、逆をいうと「副交感神経」という体をリラックスさせたり、修復したりする神経の働きが弱くなってしまうということです。
体を休ませる神経の働きが弱くなってしまら、体は少しずつ悪くなっていくのは想像できますね・・・(◞‸◟)
そうなってくると今回お伝えした症状の他に、あなたの身近にある「あの症状」。
次回は、現代人が悩ませている身近な「あの症状」も、もしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれないということについてお伝えしていきます。
コメントを残す