これまで自律神経の乱れ、つまり「交感神経」と「副交感神経」のバランスを崩す原因は
「交感神経が過剰に働いてしまう」
ということをお伝えしてきました。
※『自律神経の乱れ』=「交感神経」と「副交感神経」のバランスの乱れ
前回の記事で、交感神経が過剰に働いていしまう原因の1つとして『ストレス』があり、ストレスには
①精神的ストレス
②構造的ストレス
③化学的ストレス
④環境的ストレス
という『4つのストレス』があることについてお伝えしています。
この『4つのストレス』を知識として知っておけば、私たちがストレスに耐えられる限界値をコントロールすることも出来るようになります。
ストレスに耐えられる限界値のことを『ストレスレベル』といいますが、今回はその『ストレスレベル』について書いていきますね。
目次
ストレスレベルの限界値を超えたら?
あなたの日常生活において、常に「4つのストレス」がかかっているのは逃れられないことですよね。
ストレスに耐えらる限界値を『ストレスレベル』といいましたが、自律神経の乱れが起きてしまうぐらい「交感神経」が過剰に働いてしまうには、このストレスレベルがある一定のレベルに達しないとならないのです。
逆をいうと、
ストレスレベルの限界値を超えたとき、自律神経の乱れが起きるほど「交感神経が過剰に働いてしまう」
ということ。
ストレスレベルの限界値
仮に分かりやすく、ストレスレベルを「10」としましょう。
●まず、構造的ストレス(骨盤のゆがみ)などがあり、そのストレスレベルが「4」ぐらい。
ここでは、まだ脳も体もストレスを感じていません。
●そして偏った食事をしていたため、科学的ストレスが「3」ぐらい。
●さらに暑い真夏の日中を出歩かなくてならず、そのことによるストレスレベルが「2」だとします。
これで、全部のストレスレベルを合計すると「9」になりますよね?
「構造的ストレス(4)+ 化学的ストレス(3)+ 環境的ストレス(2)」= 3つのストレスレベル(9)
この状況で限界値に達するまで、残り「1」しかありません!
ピンチです!!
この状態で、ほんのささいな「精神的ストレス」、例えば上司との些細なトラブルが起こったとします。
仮に、そのストレスレベルが「1」ぐらいでもストレスレベルが「10」に達してしまいますよね。
そうなるといよいよ自律神経の乱れが起り、体に色々な不調が起こってしまうかもしれません。
ストレスレベルの容量は人によって違う
「ストレスレベル」を分かりやすく数値を例にして説明していますが、ストレスレベルの限界値が同じ「10」でも人によって”容量”がまったく違うということ。
つまり、その人の持っている耐久性や、どのストレスが強く影響しているかは個々に違うということですね。
同じ事実によるとらえ方の違い
例えば、仕事で上司に叱られとします。
これを”上司に叱られた”と事実を、次のように違うとらえ方をしたらどうでしょうか?
①叱られたと思い落ち込んでしまう
②叱られたのは、自分のことを思って叱ってくれたんだ。よし、がんばろう!!
同じ”叱られた”という出来事ですが、とらえ方によって感じるストレスは違いますね。
あなたは、どちらの考え方が出来ますか?
また、ストレスをうまく処理できる人とできない人では結果が違ってきます。
ストレスをうまく処理できる人とできない人?
あなたはどっちですか?
『4つのストレス』のなかで、どれが強く影響しているか?
あなたはストレスと言うと、人間関係などの精神的に「嫌だな~」と思うことを考えるかもしれません。
しかし、自律神経が乱れるぐらい交感神経が緊張しているストレスは、「精神的ストレス」だけが原因の人ばかりではないと言うことです。
もちろん、ものすごい多大な「精神的ストレス」でストレスの限界値である「10」に達してしまう人もいるでしょう。
しかし、精神的ストレス以外でストレスレベルが上がってしまう人もいます。
例えば、日常生活で暴飲暴食するような方は、「化学的ストレス」のレベルが上がってしまいますよね。
よく、ストレスで暴飲暴食をしてしまうと言いますが、それは逆!
暴飲暴食によってストレスがかかってしまうのです!!
さらに、そのような暴飲暴食によって生活が乱れると他のストレスレベルが上がるような生活をしてしまうような悪循環になってしまうかもしれないし、なおさら症状がひどくなるような気がしますよね。
精神的ストレス以外の3つのストレスのことも考えてながら、それぞれを改善させてみてはいかがでしょうか?
これまで交感神経を興奮させる「4つのストレス」、ストレスの限界値「ストレスレベル」について書いてきました。
ここで、こう疑問をもたれた方もいるかもしれません。
「じゃあ、ストレスってない方がいいの?」
このように思わるかもしれませんが、実はそうとも言えないのです。
次回はこのことについて勘違いしないように、しっかりとお伝えしていきますね。
※次回 ⇒ ストレスが”無い”って本当にいいの??
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