あなたはストレスというと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?
実はストレスには「4つのストレス」があり、その4つとは以下のストレスになります。
①精神的ストレス
②構造的ストレス
③化学的ストレス
④温度や湿度の環境的ストレス
前回は、①の精神的ストレスを減らす方法の1つ目として「感情の抑圧」についてお伝えしました。
※『精神的ストレス』を解消するには?まずは『感情』を解放せよ!
あなたは、普段の生活で”つらい”とか”悲しい”という感情を押し殺していませんか?
このような感情をためこむと、それがストレスとなって体に不調をおこしてしまいます。
我慢せずに、しっかりと感情を開放し感情のストレスを軽くしてあげて自分を愛してあげてくださいね。
今回はこの感情にもつながる話ですが、精神的ストレスを減らすもう1つのポイントとして『ネガティブ思考』についてお伝えしていきます。
目次
なぜネガティブ思考になってしまうのか?
ネガティブなことを言うと、あなたは”前向きに”とか”ポジティブシンキング”という言葉をまわりに人に言われるのではないでしょうか?
自律神経が乱れて気持ちが落ち込んでいる人だけでなく、神経質な人、用心深い人、後ろ向きに考えてしまう方は、よく聞かされますよね。
そう言われるたびに、「そんなこと分かっている!」とか「そんなこと言われても出来ないんだよね・・・」って思ってませんか?
『言うは易し、行うは難し』
という言葉がありますけど、まさにそれ・・・。なかなか前向きになんてなれませんよね(;´Д`)
そして、それが出来ないからなおさら落ち込んで症状がひどくなってしまい、本当に笑いごとではなくなってしまう・・・。
でも、なんで前向きに出来ないかをあなたは考えた事ありませんか?
考えてもわからないから、自分のことをダメな人間だなんて思ってませんか?
でも、これは理屈さえわかってしまえばなんてことないんですね。
マイナス思考を引き出すある”本能”とは?
では、なぜ前向きになれないのでしょうか?
実は、前向きになれないのは「思考性防衛本能」のせいなのです。
では、この思考性防衛本能って何かと言うと、
「何かに対して考えるとき、最初に悪い事から考えてしまう」
という、”思考グセ”のことをいいます。
実は、あなただけではなく、ほとんどの人はこの思考があります。
例えば、あなたが上司に呼ばれたとします。
まず、何を考えます?
その上司との人間関係や前後の状況にもよりますが、まず「あれ、なんかヘマやったかな~?」と考えてしまいませんか?
もちろん、こう考えない人もいますが、このように悪い方へと考えるクセが人にはあるんですね。
これにも理由があって、その理由とは、
「悪いことが起こったときに、いち早く対応できるようにするため」
「がっかりしておちこまないようにしたいから」
なんです。
例えば、学生のときを思い出してください。
テストが返ってくるあの瞬間、あなたはどう思っていました?
70点とれていると思っても、心の中では「たぶん60点ぐらいなんじゃないかな~」みたいな感じで、悪いほうに考えていませんでしたか?
これは、実際に70点より下だった時のショックを和らげるためなんです。
「実際70点だったら喜べるから」みたいな感じですね。
では、この思考性防衛本能がなんで身についてしまうのでしょうか?
これは、人が生まれてから今の年齢になるまで何回も失敗を繰り返し、その失敗を恐れるあまり身についてしまうのです。
例えば、子供とストーブをみたら、無意識に
「子供がストーブにぶつかってケガをしたら・・・(どうしよう)」
って思いますよね?
これは今までの経験上、そういう話をしたり、聞いたり、見たり、実際にそういう目にあったりしたためです。
ですから悪い方に考えるのは、あなたの能力が劣っているのではなく、これはごく自然なことなんであまり心配しないでほしいのです。
『ネガティブ思考』の人は段階的に、『思考』を考えていこう
ものごとはやっぱり「前向き」に考えたほうが病気にもいいし、人生も楽しくなりますよね。
でも、急に前向きなんて出来ません!!
なんて声が聞こえてきそうですし、当然出来ないはずです。
だから、いきなりではなく段階的に変えていくのです。
前向きになるための1段目
これまで『思考性防衛本能』についてお伝えしたので、まずは「こういうものがあるんだなあ~」と知識として知っておいてください。
これを知ることが「1段階目」です。
前向きになるための2段目
第2段階目として、悪い方に考えたら「あっ、思考性防衛本能が出てきたぞ」と思うことです。
前向きになるための3段目
そして、3段階目として
「こんな状態になっていたらいいな」
と考えてください。
例えば、リストラされそうだと思ったとします。
ローンもあるし子供の教育費なんて考えると、ついつい恐ろしくなるくらい・・・。
当然、悪い方へ考えてしまいますよね。
悪いほうへ考えたままだと、脳にストレスがかかり病気になったりしてしまいます。
たとえ病気や症状が出なくても、顔色は悪いし、声に張りなんてないし、こんな状態で面接になんか行っても確実に落とされますよね(◞‸◟)
そこで、まずは認識してみるんです。
「あっ、思考性防衛本能」が出てきたぞ!」
と。
次に、よし、そしたら、
「リストラされても、今よりいい会社に就職出来て、今より楽しい仕事ができるかも」
と思えば、少しは気持ちも楽になりませんか?
思考にひきずられるな!人生は必ずベストな方向に進む
とはいえ、実際にはいい仕事にはつけなかった・・という方もいるでしょう。
でも、よく考えてください。
まだまだ人生は長いんですよ!人生は80年です。
『人生はいいように転ぶ』
という法則があります。
今、現在起こっていることは最終的にはベストなことがおこる前兆なんですね。
リストラされて、奮起して、会社をおこして成功したなんて話は珍しくありませんよ。
そのときリストラがなければ、その成功さえもなかったんだと考えてみてくださいね。
思考に引きずられると病気になってしまう
さきほどお伝えしましたが、何が起きても人生はベストな方向に進むということです。
ただし、それはあなた自身がどう考えるかで未来が変わります。
あなたの過去の経験から、まず”悪い方”から考えてしまうところが思考性防衛本能の厄介なとこです。
そして、ほとんどの人はその思考に引きずられて病気になってしまうんですね。
大事なので、もう1度いいます。
その思考に引きずられて病気なるんです。
そこで次回は、なぜその思考に引きずられると病気になってしまうのかを『医学的』にお伝えていきます。